待合室の混雑が少なくなっただけでなく、治療の説明に費やせる時間が増えて、患者満足度が上がりました。
日本橋浜町耳鼻咽喉科は、東京都中央区にある耳鼻咽喉科クリニックです。耳鼻咽喉科疾患全般に対応されていますが、鼻副鼻腔・アレルギー疾患と小児中耳炎の治療には特に力を入れています。メルプWEB問診を導入された背景や独自の活用方法について、院長の許先生にお話を伺いました。
ー メルプ導入のきっかけを教えていただけますか?
新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)対策の一環で、患者さんが院内に滞在される時間を短くすることで待合室の混雑が解消されれば、皆様にもっと安心して受診していただけるのではないかと考えたのがメルプを導入しようと思ったきっかけです。
ー メルプのデモを受けた時、どのように感じましたか?
当院で使用している予約システム(スマイリーリザーブ)と電子カルテ(Brain Box)との連携が気掛かりだったのですが、思った以上にスムーズで安心しました。
例えば予約システムの画面にWEB問診の回答状況が表示されますので、未回答の方には予約システムのメール送信機能でリマインドを送ることができます。また電子カルテとの連携においても、WEB問診の回答内容を医療用語に変換できて、更にワンタッチでカルテ上に反映できる機能が特に優れていると思いました。
ー 実際に導入して、メルプの良かった点はどこでしたか?
患者さんが院内に滞在される時間が目に見えて短くなり、待合室の混雑が少なくなった点が最も良かったです。特に混雑することが多い土曜日や花粉症シーズンの診療で導入したメリットを実感することができました。
また患者さんが来院される前に回答内容を確認することで、COVID-19が疑われる方をある程度スクリーニングできるようになった点も良かったと思います。発熱、倦怠感、嗅覚・味覚障害といった症状が選択されるとメルプのトリアージ機能で緊急表示が出ます。このような場合は午前の最後に来ていただくようにお願いするなど、時間的隔離で対応するようにしています。
他には、プライバシーの保護という観点からもWEB問診はとても有用だと思います。コロナ禍のこのご時世、発熱や嗅覚障害、味覚障害といった症状を他の患者さんもいる受付では伝えづらいと思います。実際に患者さんからも、なかなか言いにくいこともWEB問診だと伝えやすい、チャット形式でサクサク問診が進むので便利です、あらかじめ問診を済ませておくことで待ち時間が少なくなるので安心して受診できます、といった好意的な意見を多くいただいています。
ー 問診作成で独自に工夫されている点があればお願いします。
当院ではレーザー治療や舌下免疫療法、副鼻腔CTを行うことができます。ただ、診察室でこれらの希望を確認していると治療の説明に時間を費やすことができなくなってしまいます。そこで希望する検査・治療などはWEB問診の選択肢として用意して、事前に伝えていただけるようにしています。
他には年齢や性別を元に、妊娠や授乳、集団保育の有無、希望する薬の形態といった問診も効率良く組み込んでいます。
また昨年末から時限的に6歳未満のお子さんの診療で乳幼児感染予防対策加算を算定できるようになったのですが、患者さんの同意が必要になりますので、これもWEB問診の中に組み込むようにしました。
このようにWEB問診を有効活用することで、問診に費やしていた時間を大幅に短くすることができました。待合室の混雑が少なくなったのはもちろんですが、治療の説明により時間をかけられるようになり、患者満足度が上がっていることを実感しています。